@概要
SL理論(Situational Leadership Theory)は、リーダーシップに関する理論の一つです。
ポール・ハーシーとケン・ブランチャードによって1970年代に提唱されました。
この理論は、リーダーシップの効果は主にフォロワーの状況に依存し、
リーダーはその状況に応じて適切なスタイルを採用する
必要があるという考え方に基づいています。
SL理論では、リーダーシップのスタイルと
フォロワーの成熟度(能力と意欲のレベル)の組み合わせに注目します。
具体的には、フォロワーの成熟度が低い場合と高い場合に、
リーダーは異なるスタイルを採用すべきだとされます。
SL理論は、リーダーシップの柔軟性を強調し、
状況に応じて適切なアプローチを取ることの重要性を強調しています。
@具体例
1. 指示型(Telling/Directing)
フォロワーが能力が低く、または意欲が低い場合、
リーダーは具体的な指示や指導を提供する必要があります。
2. コーチング型(Selling/Coaching)
フォロワーの能力はまだ低いが、意欲が高い場合、
リーダーは指示だけでなく、サポートやフィードバックも提供します。
3. 関与型(Participating/Supporting)
フォロワーの能力は高いが、意欲が低い場合、
リーダーはフォロワーをサポートし、共同で意思決定を行います。
4. 委任型(Delegating)
フォロワーの能力も意欲も高い場合、
リーダーはフォロワーに任せ、自主性を尊重します。