@概要
トップダウンテスト(Top-Down Testing)は、ソフトウェアテストの手法の一つであり、
ソフトウェアの機能やモジュールを階層的な構造でテストする方法です。
この手法では、上位の機能から始めて、
下位の詳細な機能やモジュールに順次テストを適用していきます。
ソフトウェアの階層構造が明確であり、
インターフェースや依存関係が重要な場合に効果的です。
ただし、下位の機能やモジュールがまだ開発されていない場合、
ダミーモジュールやスタブを作成する必要があります。
@トップダウンテストの手順
1.トップダウンアプローチ
テストケースは、ソフトウェアの最上位の機能やモジュールから開始されます。
ソフトウェアの主要な機能や外部インターフェースなど、
上位レベルの要素が最初にテストされます。
2.ダミーモジュールまたはスタブの使用
上位レベルのモジュールがまだ実装されていない場合、
それらの機能をシミュレートするために、ダミーモジュールやスタブが使用されます。
これにより、テストを進めることができます。
3.下位レベルへの展開
テストが上位の機能で成功した場合、
下位の詳細な機能やモジュールにテストを展開していきます。
これにより、システムの階層的な構造全体をテストすることができます。
@トップダウンテストの主な利点
〇早期の統合テスト
上位の機能からテストを開始するため、
ソフトウェアの統合テストを早期に実行することができます。
〇システムの全体像の把握
上位から下位への階層的なアプローチにより、
システム全体の動作や相互作用を理解しやすくなります。
〇エラーの早期発見
上位の機能がテストされると、
下位の機能やモジュールのエラーを特定するのに役立ちます。