@概要
データベース管理システム(DBMS)において、
トランザクションログやバックアップからデータベースを復元するプロセスです。
「前進復帰」と呼ぶこともあります。
データベースの災害復旧や障害対処の重要な手段であり、
データベースの信頼性と可用性を確保する上で重要な役割を果たします。
@詳細説明
〇トランザクションログ
データベースシステムは、データベースに対する各操作(挿入、更新、削除など)の
記録がされているトランザクションログからデータベースの変更を追跡します。
これにより、データベースの状態が失われた場合でも、
トランザクションログを使用して変更を再現することができます。
〇ロールフォワードプロセス
トランザクションログを使用してデータベースの復元を行うプロセスです。
通常、データベースが障害やエラーによってダウンした場合、
最新のバックアップとトランザクションログを使用して、データベースを復元します。
まず、最新のバックアップからデータベースを復元し、
次にトランザクションログを使用して、復元された時点以降の変更を適用します。
これにより、データベースを最新の状態に更新します。
〇ロールフォワードの利点
データベースの復元と整合性の維持に役立ちます。
バックアップからの復元は、データベースを最初の状態に戻すことができますが、
その後の変更が失われる可能性があります。
しかし、ロールフォワードを使用することで、
最新の状態にデータベースを更新することができます。
〇ロールフォワードとロールバックの関係
トランザクションログを使用してデータベースを復元するプロセスですが、
ロールバックはトランザクションの一部またはすべての操作を取り消す操作です。
ロールバックは通常、トランザクション内でエラーが発生した場合や
意図しない結果が生じた場合に使用されます。